Birthday Present



『おい柚希うるせーぞ!』

『イスに足のせんな!』

男子達に言われ、少しおさまってくる。

そしたら今度は柚希ちゃんの隣の米山 雪斗が声をあげた。

『ワッホーイ!!』

『イエーイ!』

柚希ちゃんも一緒に盛り上がる。

みんなの笑い声が教室中に広がる。

亮も笑っていた。


そのあとの授業も、みんなの顔は嬉しそうだった。

今思えば明日は金曜日。三連休じゃん♪

6時間目−保体

今日の保体はバスケ。

試合があるからみんな盛り上がる。

チームはA.B.Cとわかれていて、私はBチーム。

運動は得意ではないけど苦手でもない。

『次…Aチーム対Bチーム!』

位置に着くと、早速試合が始まった。

先にボールをとったのはA。

私達はボールを取れずにまず一点とられてしまった。

今はBがボールを持っている。

パスを回し、どんどんゴールに近づいていく。

『美咲パス!!』

パスをとろうとした瞬間相手チームの人がが私の前にいきなりでてきて、ぶつかってしまった。

ドン!!!

私と相手チームの人は床に倒れてしまう。

う……

ヤバイ足ぶつけた、痛くて立てないよぉー。

足をおさえてうずくまる私を見て、先生が近寄ってくる。

『荒川さん。大丈夫ですか?』

心配そうに先生はやみんなは私のことを見つめる。

隣で試合をしている男子達もチラチラとこちらをみているのがわかった。



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