Birthday Present
『ここが俺の家だよ。3日間親帰ってこないから好きに使っていいよ』
『そうか。じゃあ取り合えずタオルかなんか。体ふかねえと…』
『うん。わかった』
声がする。
誰の声…?
『おい!起きろ』
誰かにそう言われ、ゆっくり目をあけた。
『ん……亮…?』
『体…ふかないとな…自分でふけるか?』
『うん…』
『洗面所あるからそこでふけ。着替えは中沢が用意してくれた』
『うん……』
私は立ち上がりフラフラと洗面所に向かう。
『ん……この服でかいな…誰のだろ?』
ガラッ…
『着替えたか。中沢が飯用意してくれたからそれ食って寝ろ』
『うん…』
中沢君が作ってくれたお粥を食べると体かポカポカしてきた。
『俺のベット使っていいから早く休みな』
『ん……』
私は中沢君のベットに倒れ込んだ。
そして静かに目をとじた。
『おやすみ…美咲ちゃん』
最後に聞こえたのは中沢君の声。