Birthday Present
―白山 亮―



『寝たか…?』

『うん』

『悪いな。俺まで服借りて…』

『気にしないで。それより美咲ちゃんの親に電話しないと』

『おう』

そう言うと中沢は美咲のバックからケータイを取り出した。

『ちょっと借りるね』

そう言うとケータイを開き、電話をしはじめた。

『あ…!もしもし美咲ちゃんのお母さんですか?』

「はい。そうですけど」

『美咲ちゃん学校帰りに熱をだしてしまい、今俺の家で寝ているところです』

「あらそうよかった…」

『あのすいませんが迎えに来てもらえませんか?』

「あー…ごめんなさい。私これから会社行かないといけなくて、美咲の面倒を見れないのよ」

『そうですか…』

「あなたさえよければ、美咲を一晩みてくれないかしら…?」

『……いいですよ。俺が責任もって美咲ちゃんを預かります』

『あらそう。助かったわ』

『それじゃあ』

中沢はケータイを耳から離し俺の方を見てきた。




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