Birthday Present



いきなり美咲が叫びだした。

『おい!!大丈夫か美咲!?』

『…うぅ……ふ…』

美咲は急にポロポロと涙を流した。

『美咲…!』

俺は美咲が寝ているベットに潜り込み、美咲の体を抱き寄せた。

『大丈夫…大丈夫だから。美咲は俺が守るから』

そう囁いた時美咲の体が動きだした。

『…亮…?』

『み…美咲!?』

俺はすぐ美咲の体から離れてベットから下りようとした瞬間美咲が俺の腕を優しく掴んだ。

『い……行かないで…!…行っちゃやだぁ…』

また涙を流しながら俺をみてくる美咲の瞳に俺はどうしようもなくドキドキしてしまった。

あまりにも可愛かったから……。

『わかった。俺はここにいるよ』

『ん…』

俺は再びベットの中に入る。

そしたら美咲はホッとしたのか、スヤスヤと寝てしまった。

『……可愛い寝顔しやがって』

そう呟くと、俺はそっと美咲の唇に近づいた。

美咲…ごめん…ファーストキスは中沢がよかったか…?

俺は美咲の隣でスヤスヤと眠った。

時々こぼれてくる美咲の涙を指でぬぐいながら……。



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