Birthday Present



―学校―

『美咲ーおはよぉ!』

『おはよう』

朝から友花はテンションが高くて私にキラキラとした瞳で見つめてきた。

『何?なんかあったの…?』

そう私が言うと友花は待ってました!みたいな顔つきで言った。

『部活が開始されたの!!』

『へぇ〜そうなんだー』

私はわざと棒読みな感じで言った。

『そこはビックリするとこじゃん!!』

『じゃあビックリした』

私がわざとらしく言うと友花は残念な顔をした。


私の所属している部活“バスケ部”は体育館が修理中で活動が中止されていた。

体育館の修理が終わったらしく今日から活動が開始された。

友花バスケ大好きだもんなぁ〜。

私も“いちよう”レギュラーだけどそんなに上手いわけじゃないんだよね……。

それに体育館は女バスと男バスしか使ってないから練習量がハンパないんだよね…。

少し不安を抱えながらも時間がちゃくちゃくと過ぎていき、とうとう部活開始時刻となった。



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