Birthday Present



―夜―

夕飯を食べ終わった私と友花は部屋へと行った。

『はぁ〜…部長厳しすぎ…もうぐだぐだ〜』

畳みに倒れながら言う友花の姿はなんだか見物だった。

『だねっ…疲れたぁ〜』

私もその場によこになる。

―ガラッ

『おい部長が外にあ……』

『キャー!乙女の部屋にノックもせずに入んないでよ』

―バフッ!

私は入ってきた男子…におもいっきり部屋に置いてあった座布団を投げ付けた。

『テメーいきなり何しやがんだ!!』

『わぁ!亮!?』

私が座布団を投げた相手はなんと亮だった。

『ご…ごめん…でもノックをしない亮が悪いんだよ?』

『…わかったから!それより部長が集まれって』

『ぶ…部長が?』

私達は外に出ると辺りは真っ暗。

こんな時間に何するんだろ…?

『よし!全員集まったか?ではこれから“肝試し”を始める』

『は…?』

小谷野先輩の言葉のあと、辺りが沈黙に包まれた。

『き…肝試し!?』

みんなが声をそろえて言う。

『やっぱり夏休みといったら肝試しだろ?』

意味が分からない…私お化けとか幽霊とか苦手なのにぃ〜。

『ま!男女ペアかな…?脅かし役の人は俺の所に集まってくれ』

え〜…脅かし役いたの…。

『じゃあそれ以外の人は私の所に集まって』

手を上に上げながら言うのは女子部長の阿部先輩。

私も部長の元へと行く。

『じゃあ男子が左女子が右ね。男女ペアだから同じ数字の人と組んでね』

男女ペア!?

……なんでまた…。

少しガッカリしながら列に並んでいると

女子達の声が聞こえてきた。



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