Birthday Present



『……いたた……』

私は崖から落ちてしまった。

でも下は海で助かったぁ〜。

『でもここどこだろ…』

服濡れてるから早く脱がないと風邪をひいてしまう。

『どっか……!洞窟…?』

私はとりあえず洞窟らしき所に向かった。

服を脱ぎ私は力強くしぼった。

しぼり終わったらしかたがないから濡れている服を着た。

『寒い…』

一人震えながらいると外の方から音がした。

―ズシャッ!

洞窟から顔をだすと向かってきたのは“亮”

『美咲!大丈夫か?』

『亮…!』

私が亮の元へと駆け寄るとまた亮が来た所から音がした。

『白山!美咲ちゃん!』

『白山君。荒川さん』

走ってきたのは中沢君と…誰?女の子。

『ありがとう。中沢君と………』

『あ―っと私は小畑 未織。クラス違うからわかんないよね…』

『よろしく…です。ありがとうございます』

小畑 未織さんか…可愛い人だな…。

『とりあえず、戻ろう。早くしないとみんな心配してるかも』

『うん』

中沢君達が来た道を戻ろうとした時大きな雷が鳴った。

『きゃー!!』

私は耳に手をあて、その場にしゃがんだ。

雷…苦手…。

『美咲。大丈夫か?とにかく立て!』

『う…ん…』

亮は私の前に手を差し出した。

私は手を伸ばし亮の手を掴んだ。

『よし!走るぞ』

亮は私の手をギュッと握りしめながら来た道を走った。

暗い夜道の中雷が鳴り響く。

怖かったけどなんだか安心する。

このまま時間が止まっちゃえばいいのに…。

とか訳の分からないことを考えてしまった。



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