Birthday Present
何?ここ狭い?
それに息苦しい…。
『…おい…!動くな…』
耳元で亮の声がした。
『亮?』
『いいから動くな』
暗い中亮が私の体を抱きしめた。
…抱きしめられてる?
―ガラッ
『もう寝たみたいだな』
小谷野先輩の声…?
―ガラガラ…
行ったのかな?
小谷野先輩が行ったあと暗かったのに急に明るくなった。
『…危なかっな』
『だよな〜…おまえこけたからマジ焦った』
『ふえ?』
どうやら私がいた所は亮の布団の中だったみたい。
『…美咲ちゃん?顔赤いけどどうかしたの』
『え……』
私は頬に手をあてた。
抱きしめられたから…?
私はゆっくり亮の顔をみた。
『…な…何だよ』
私…
『じゃあ!!』
―ガラッ
私は隣の部屋の襖をあけ飛び込んですぐさま閉めた。
『美咲!?どうしたの…』
『な…何でも…ない…あれ?小畑さんは?』
『あぁ…未織なら帰ったよ』
『そうなんだ』
私は自分の布団の中に入った。
電気を消そうとしたら友花が私を見てニコッと笑った。
『未織から伝言。「小畑さんじゃなくて未織でいいよ」だってさ』
『そうなんだ。わかった!―じゃあ電気消すね』
『うん』
電気を消すと私は目をとじて眠った。