Birthday Present



―次の日―

『今日は合宿の最終日、気合いいれて練習だ!!』

『『はいっ!』』

今日で合宿が終わる。

この合宿でいろんなことがあったな。

亮との距離が縮まったり、中沢君と未織が付き合ったり。

『おい!』

後ろを振り向くと亮がいた。

『昨日の頼み事、本当にやるのか?』

『うん、やらないといけないの。けじめをつけたいから』

『そっか…』

『うん』

亮と離れ、私は女子バスの練習を始めた。

亮に頼んだことは練習が終わったあと、バスに乗りここを離れる。

みんなが帰ったあと中沢君と二人っきりで話したいことがあるの。

中沢君を呼ぶのが亮の役目。

私には呼ぶ勇気なんてない。


――今日の練習は今まで以上に頑張った。

太陽の光が体育館の中にいる私にちょうどあたる。

汗が少しずつ流れていく。

練習の休憩時間のたび、みんなはペットボトルを片手に持ち、口へ運ぶ。

タオルで汗をふくとなんだかサッパリした気がして気持ち良かった。



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