Birthday Present
第七章*Birthday Present
今日はついにマラソン大会がある日。
私は今日も学校を休んだ。
部屋に閉じこもり何度も考えた。
考えても、考えても正しい答えにたどりつけない。
初めて好きになった人。
私の幸せを願ってくれる人。
どちらも大切な…大事な人。
傷つけたくなんかない…。
でもこのまま二人に決めさせていいわけなんかない。
もしも…もしもあの人への想いが許されるのなら…。
一緒に歩んでいくなら…。
私は“あの人”とがいい。
私は“あの人”を失いたくない…!
制服も着ずに、私は家を飛び出した。