Birthday Present
『おま…なに言って嘘つくなよ』
疑わしい目で私を見る。
だけどどこと無く顔が赤くなっている気がした。
『嘘じゃないよ…亮のことが好きなの』
自然と涙が溢れる。
『本当に…俺でいいのか?後悔してもしらねぇぞ』
『後悔なんかしないよ。亮のこと愛してるから…』
そっとキスをする。
亮とキスをするのは今日で二回目だね。
あの日よりも温かい。
『せっかく…おまえへのプレゼントは中沢との両想いにしようと思ったのに…』
亮がボソッと呟いた。
『なに?プレゼントって』
『お前…今日誕生日だろ?』
『え…?』
今日…。
『あー!そうだ、私誕生日か…』
『おまえ…自分の誕生日忘れんなよな…』
亮がハァっとため息をつく。
『誕生日プレゼント何も用意してなくてごめんな』
『プレゼントなら貰ったよ』
『えっ?』
目をそっととじる。
ありがとう。
『プレゼントは亮からの愛…かなっ』
目をあけると同時に亮が私の体を抱き寄せる。
『おまえ…何バカなこと言ってんだよ…愛ならこれからいくらでもあげるっつーの』
亮がニカッと笑う。
『バカ…大好き…』