Birthday Present
―カチャリ…
『屋上到着』
友花は屋上のドアをゆっくり開け、明るめに行った。
『何で…屋上に?』
『決まってんじゃん美咲の恋ばな聞くためだよ』
『え……うん…』
私達は少し移動し座った。
『えぇっと…中沢君を好きになったのは廊下に立たされて、たまたま中川君が廊下にいて…』
『それでそれで♪』
顔が少し赤くなってくる私に構わず友花の目が光り輝く。
『一緒にね話したんだ。…その時にね。中沢君が優しく笑ったの。その笑顔を見てドキドキして…もっとみたい。一緒に居たいと思ったの』
『うんうん。まさしくそれは“恋”だよ。まじで頑張ってね!美咲』
『話し聞いてくれてありがとう…』
『あれ?何か声がしない?』
友花がそう言うと、声がするほうに歩きだした。
隠れて顔をだすとそこに居たのは女の子と“中沢君”だった。
『私…中沢君が好き…!付き合って下さい』
私の体が凍り付いたように動かなくなってしまった。
ヤダ……お願い!断って。あの子美人だし私に勝ち目なんてないけど…嫌だ!!
『ごめん……』
私の体から力がぬけその場にペタリと手を着く。
『ごめん…君の気持ちはすごく嬉しいけど…付き合うとか今俺は考えられなくて…』
『そ…そっか…』
『でも…好きになってくれてありがとう』
『……うん…』
女の子はちゃんは笑顔だったけど少し目に涙がうかんでいた。
『じゃあ…私戻るね』
女の子は私達に気づかず屋上からいなくなった。
そのあとに中沢君も屋上からでていった。