ネリの空。
私は泣いた。
誰もいない、山の中で。
一人、泣いた。
そして、私はメールに書いてあることをした。
それは、宝探しだった。
いろんなとこを探した。
展望台の、隅々まで探した。
すると……
「あった」
一つの箱。
飾りとか、ついてなくて…シンプルな箱が置いてあった。
しかも、さっき私が座ってたベンチに。
……きっと、長谷川はこの近くにいる。
だって、この場所は、私と長谷川しか知らないんだもん。
引っ越すのは、昨日じゃなくて、明日なんでしょう?
私は走った。
まだ、この山の中にいると思ったから。