詩リレー集

味方




ただ味方がほしかった
ただ独りがこわかった


この小さすぎる教室が
私の世界のすべてで

いくら騒ぐ声が聞こえても
独りの私には広すぎた


“みんな消えてしまえばいい”
そう言ってしまいそうで

“もう消えてなくなりたい”
そう零してしまいそうで


唇を噛み締めたあの日


もうこわくない
君がいてくれるから

笑って 歩いてゆける


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