【長編】FOUR SEASONS
「あああああっ!孝宏先輩、優華のこと襲ってる!何すんのよ~~!!
離れなさいヨッ。朝っぱらから通学路でこんなに人のいる時間に何やってんのよ。このヘンタイ!」

ああ、悪魔降臨…。
出やがったよ、お邪魔虫…。

麻里亜が俺の腕から優華をかっさらい、優華の胸にギュッと顔を押付けるようにして優華に抱きついた。

「大丈夫?優華。先輩にヘンな所触られたりしなかった?油断も隙もないんだから気をつけないとダメよ?」

優華の体にぺたぺた触りながら確認するように問いかける。

油断も隙もって…ひでぇよなぁ。

…まあ、確かにこの時間帯にこの場所でってのはヤッパリまずいかな?とは思わないではないけどさぁ。

『優華~食べられちゃったりしないでね?』とか何とか言いつつ、優華の胸にすりすり顔を埋めているのを見て思わず引き剥がしたい衝動に駆られる。

麻里亜…

…おまえ…わざとやってんだろ?


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