【長編】FOUR SEASONS
今日、優華に告白しようと決めていた。

あの時誓ったように、優華に白いバラの花束をプレゼントして

おまえに相応しい男になると誓うつもりだった。

だけど…

優華から返って来たのは信じられない言葉

信じたくない言葉……

『信じられません。先輩の言葉。あたし、失礼します』

そう言って俺から逃げるように去って行った。

一瞬だけ俺のものになったと、勝手に自惚れていたんだろうか。

彼女も俺を好きになってくれていると思ったのは、俺の勝手な思い込みだったのか。

頭が真っ白で何も考えられなかった。


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