【長編】FOUR SEASONS
それ以上は聞かなくてもいいと思った。

「もういい…黙って。」

その手を引き寄せると強く抱きしめて、もう何も言うなと唇を重ねる。

優華はそれに応えるように俺に手を回し、ギュッと抱きしめてきた。

甘い唇…

今度こそ俺だけのもの

何度も繰り返し求め合う

驚かせないようにそっと唇を割って舌を滑り込ませて求めても、今度は優華も抵抗はしなかった。

溢れ出て止まらない気持ちを唇を通して伝えていく。


優華、おまだけが俺が心から求めた、たった一つのものだ。


愛してるよ―…


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