【長編】FOUR SEASONS
唇が離れたほんの一瞬に優華が喘ぐように呟く


――― たかちゃんはずっとあたしを想ってくれていたんだよね?

そうだよ。ずっと想っていた。

――― あたしだけを好きでいてくれるんだよね?

おまえだけが好きなんだ。

――― あたし一人を愛してくれるんだよね?

優華一人だけを愛してるよ。



優華の言葉が胸を熱くする。

心が求め合い。結びつきたいと願っている。

俺たちはようやく心を繋ぐ事ができたんだ。


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