【長編】FOUR SEASONS
風に吹き上げられて乱れた髪を先輩がそっと弄るように撫でて整えてくれる。
どんな言葉でも伝えきれない深い想いを込めて髪を弄る。
その指がとても優しくて…。
その手に自分の手を重ねると、想いを込めて見つめ返した。
自分の指に触れる髪が随分と長くなったと思う。
4月に佐知子先輩に切られてから7ヶ月
伸びた髪の長さがあたしと先輩の心が寄り添うまでの長さだった。
随分遠回りしたように思うけれど、あたし達が心を添う為には必要な時間だったと思う。
「そろそろ行こうか。映画観るんだろう?時間、あんまり無いんじゃないか?」
先輩はそう言いうと、ギュッと息も出来ないくらいに強くあたしを抱きしめて、キスを一つ落としてから体を離した。
離れる一瞬に耳元で
「本当はずっとこうしていたい所なんだけど…」
と、少し残念そうに笑って言いながら。
どんな言葉でも伝えきれない深い想いを込めて髪を弄る。
その指がとても優しくて…。
その手に自分の手を重ねると、想いを込めて見つめ返した。
自分の指に触れる髪が随分と長くなったと思う。
4月に佐知子先輩に切られてから7ヶ月
伸びた髪の長さがあたしと先輩の心が寄り添うまでの長さだった。
随分遠回りしたように思うけれど、あたし達が心を添う為には必要な時間だったと思う。
「そろそろ行こうか。映画観るんだろう?時間、あんまり無いんじゃないか?」
先輩はそう言いうと、ギュッと息も出来ないくらいに強くあたしを抱きしめて、キスを一つ落としてから体を離した。
離れる一瞬に耳元で
「本当はずっとこうしていたい所なんだけど…」
と、少し残念そうに笑って言いながら。