【長編】FOUR SEASONS
11年前のバレンタイン、生まれてはじめてのバレンタインチョコレートをこの場所で大好きなたかちゃんにあげたんだ。
「あたしはたかちゃんが大好きで、毎日たかちゃんにくっついていたよね。
それでも、たかちゃんは嫌な顔もせずあたしといつも遊んでくれた。
本当に大好きだった。」
「過去形かよ?冷たいなあ優華。」
先輩がクスクス笑いながらあたしの手を取る。
「過去形なんかにしないでさ、ここからもう一度止まっていた時間を動かそうぜ。」
先輩の優しい微笑が、オレンジ色の太陽に染まっている。
止まった時間が少しずつ動き出すのを感じた。
「あたしはたかちゃんが大好きで、毎日たかちゃんにくっついていたよね。
それでも、たかちゃんは嫌な顔もせずあたしといつも遊んでくれた。
本当に大好きだった。」
「過去形かよ?冷たいなあ優華。」
先輩がクスクス笑いながらあたしの手を取る。
「過去形なんかにしないでさ、ここからもう一度止まっていた時間を動かそうぜ。」
先輩の優しい微笑が、オレンジ色の太陽に染まっている。
止まった時間が少しずつ動き出すのを感じた。