【長編】FOUR SEASONS
「これ……もしかして?」
「覚えてるか? 昔一緒に海に行ったときに拾ったよな。
優華がこれを繋げてネックレスにしたいって言ってただろう?
それで作ったんだよ。でもずっと優華に渡せずにいたんだ。」
幼い頃に一緒に貝殻を拾い集めた、懐かしい海での光景が目に浮び、あの日のたかちゃんのとの会話が蘇ってきた。
『この貝殻をネックレスに出来たらいいのになぁ』
『じゃあ、オレが作ってやるよ。“こんやくゆびわ”の代わりだからな』
『たかちゃんのお嫁さんにしてくれるの?』
『うん、ゆうちゃんはオレのお嫁さんになるのイヤ?』
『ううん。うれしい。たかちゃん、だあいすき。ずうっとずうっと一緒にいてね?』
『うん、ずっとゆうちゃんといるよ。ネックレス作ってやるから。そしたらオレのお嫁さんになってよ?絶対だよ?』
忘れかけていた、思い出が胸に迫ってくる。
たかちゃんは昔からずっと変わらない、真っ直ぐな愛情であたしを見てくれている。
ううん、むしろあの頃よりもっと深く激しく愛してくれているのかもしれない。
胸が熱くなって、痛いくらいに幸せだった。
「覚えてるか? 昔一緒に海に行ったときに拾ったよな。
優華がこれを繋げてネックレスにしたいって言ってただろう?
それで作ったんだよ。でもずっと優華に渡せずにいたんだ。」
幼い頃に一緒に貝殻を拾い集めた、懐かしい海での光景が目に浮び、あの日のたかちゃんのとの会話が蘇ってきた。
『この貝殻をネックレスに出来たらいいのになぁ』
『じゃあ、オレが作ってやるよ。“こんやくゆびわ”の代わりだからな』
『たかちゃんのお嫁さんにしてくれるの?』
『うん、ゆうちゃんはオレのお嫁さんになるのイヤ?』
『ううん。うれしい。たかちゃん、だあいすき。ずうっとずうっと一緒にいてね?』
『うん、ずっとゆうちゃんといるよ。ネックレス作ってやるから。そしたらオレのお嫁さんになってよ?絶対だよ?』
忘れかけていた、思い出が胸に迫ってくる。
たかちゃんは昔からずっと変わらない、真っ直ぐな愛情であたしを見てくれている。
ううん、むしろあの頃よりもっと深く激しく愛してくれているのかもしれない。
胸が熱くなって、痛いくらいに幸せだった。