【長編】FOUR SEASONS
廊下へ出ると、ちょうど孝宏のお母さんとあたしのママが麻里亜と一緒に来た所だった。
麻里亜が駆け寄ってきて汚れるのもかまわずに血だらけのあたしを抱きしめた。
「優華…こんな時に一緒にいてあげられなかった事…ごめんね…。」
肩を震わせてあたしを抱きしめる腕に力を込める麻里亜。どうして泣くの?麻里亜のせいじゃないのに
「麻里亜がいてもいなくても起こった事だよ。
麻里亜のせいじゃない。
あたしは大丈夫だから…。
この血は・……全…部……孝宏のっ……。ック…」
麻里亜の温かい腕の中、張り詰めた糸が切れたように感情が押し寄せてきた。
涙が堰を切ったように流れ出して止まらなくなる。
泣いても孝宏が良くなる訳じゃない。
わかっているけれど
不安で不安で、胸が押しつぶされそうだった。
麻里亜が駆け寄ってきて汚れるのもかまわずに血だらけのあたしを抱きしめた。
「優華…こんな時に一緒にいてあげられなかった事…ごめんね…。」
肩を震わせてあたしを抱きしめる腕に力を込める麻里亜。どうして泣くの?麻里亜のせいじゃないのに
「麻里亜がいてもいなくても起こった事だよ。
麻里亜のせいじゃない。
あたしは大丈夫だから…。
この血は・……全…部……孝宏のっ……。ック…」
麻里亜の温かい腕の中、張り詰めた糸が切れたように感情が押し寄せてきた。
涙が堰を切ったように流れ出して止まらなくなる。
泣いても孝宏が良くなる訳じゃない。
わかっているけれど
不安で不安で、胸が押しつぶされそうだった。