【長編】FOUR SEASONS
俺たちの時間が止まった場所へ行こうか?

そう言ったのは俺のほうだったはずだ

秋のオレンジ色に滲む大きな夕陽に小さなブランコが紅く染め上げられる。

彼女の顔が赤かったのは夕陽のせいだったのだろうか…

二人の鼓動が重なって、共に歩くと誓った蜂蜜色の情景が、鮮やかに闇を引き裂いていく。


闇が消え、眩しい光が差し込む


世界が真っ白になった


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