【長編】FOUR SEASONS
空間が歪むように辺りが振動していく

空間の奥底から突き上げてくる物凄いエネルギーが、純白に輝く眩しい光を放ち、俺を包み込んだかと思うと、一気にそこから弾き飛ばされた。

浮遊感に包まれて身体が上昇していくのを感じる。


意識がどんどんハッキリしてくる。


優華…今還るから


おまえの元に還るから


純白の光が徐々にその色を失い始める。

身体を包む浮遊感が少しずつ消えて
その重みと痛みが蘇ってくる。

俺は…

還ってきたんだな…


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