【長編】FOUR SEASONS
でも、孝宏は納得しなかった。

それどころか
『クリスマスは優華を一日中抱いて過ごしたい』
などと、とんでもない事を言い出した。

怪我人が何を言ってるのよ。まったく

それでも、意識を取り戻した誕生日のあの日から比べたら随分元気になったし、顔色もよくなった。

あたしと生きるために還ってきたと言った孝宏。

本当に良かった。

あなたが還って来てくれて…。


あなたがいなかったらあたしは生きていけないと思う。


あなたはもう、あたしの心の一部になってしまっているから。

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