【長編】FOUR SEASONS
昼休み、あたしは麻里亜と共に沖崎先輩のクラスへ出向いていた。
心臓が張り裂けそうなくらいバクバクと鳴っている。
タイの色で学年がわかるから、赤色のタイのあたしたちが1年生だと言う事は一目瞭然だ。
2年生の西棟に来るのはとても勇気が要った。
きっと麻里亜がいてくれなかったら、不可能だったと思う。
『本当に頼りっぱなしだね』と言うと、『そんなこと無いよ』と笑ってくれる優しい麻里亜。
2-Cのクラスまで来ると、あたしの緊張の為声もでない有様だった。
麻里亜が見かねて、そこにいた男子の先輩に声をかけてくれる。
「沖崎?あいつならさっき出て行ったよ。東棟のほうへ向かったみたいだったけど?」
「東棟ですか?」麻里亜が驚いた様子で聞き返している。
「ああ、君たち沖崎のファンの娘なの?あいつやめとけよ。何か好きな娘がいるらしいし・・・。」
「ええっ?沖崎先輩好きな人がいるんですか?」
一瞬大きな声を出した事にしまったと言う顔をして、麻里亜は慌てて自分の口を両手で塞いだ。
あたしはその会話を聞きながら、沖崎先輩に好きな人がいるという言葉に動揺している自分に驚いていた。
心臓が張り裂けそうなくらいバクバクと鳴っている。
タイの色で学年がわかるから、赤色のタイのあたしたちが1年生だと言う事は一目瞭然だ。
2年生の西棟に来るのはとても勇気が要った。
きっと麻里亜がいてくれなかったら、不可能だったと思う。
『本当に頼りっぱなしだね』と言うと、『そんなこと無いよ』と笑ってくれる優しい麻里亜。
2-Cのクラスまで来ると、あたしの緊張の為声もでない有様だった。
麻里亜が見かねて、そこにいた男子の先輩に声をかけてくれる。
「沖崎?あいつならさっき出て行ったよ。東棟のほうへ向かったみたいだったけど?」
「東棟ですか?」麻里亜が驚いた様子で聞き返している。
「ああ、君たち沖崎のファンの娘なの?あいつやめとけよ。何か好きな娘がいるらしいし・・・。」
「ええっ?沖崎先輩好きな人がいるんですか?」
一瞬大きな声を出した事にしまったと言う顔をして、麻里亜は慌てて自分の口を両手で塞いだ。
あたしはその会話を聞きながら、沖崎先輩に好きな人がいるという言葉に動揺している自分に驚いていた。