【長編】FOUR SEASONS

とりあえず冬休みの間は、俺の家にこのまま滞在する事を許してもらい、学校が始まってからの事は優華が目覚めてから二人で決める事で許可を貰った。

普通なら高校生で婚約して一緒に住むなんて親が許すほうが不思議だが、そこは俺達の母親の事だ。最初から計画済みだったに違いない。

でなきゃ、いくらおじさんが婚約を許可してくれたとしてもここまでは許してくれないと思う。

暴走気味のとんでもない母親たちだが今回ばかりは感謝だな。


優華が目覚めたら何て言おう。


『俺の傍で暮らそう。二度と離れないでずっと一緒にいよう。』

そう言ったら優華はどんな顔をするだろう。

微笑んで頷くのだろうか。

うれし涙を流すんだろうか。

頼むから酒の上でのセリフだったなんて絶対に言ってくれるなよ。