【長編】FOUR SEASONS
「孝宏~~早くぅ。抱っこぉ。は~や~く~♪」

こりゃだめだ。完全に酔っ払いだ。

優華って甘え上戸だったんだな。

普段では考えられないくらい大胆なスキンシップに、今後どんな事があっても絶対に人前で酒だけは飲ませる訳にいかないと、肝に命じた。

こんな優華の姿、俺以外の誰にも見せたくはないもんな。


この時はまだ、俺も余裕があったんだ。


この後の優華の暴走が、俺をあんなにも翻弄するなんて夢にも思わなかったから…。


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