【長編】FOUR SEASONS
「この下着いらないんじゃねぇ?裸で抱き合ったほうが温かいんだけどな。」

からかい半分本気半分で言うと、案の定耳まで真っ赤になって布団を引き寄せようとする。

「うわ、優華えっち。布団引き寄せんなよ、見えるだろ?ってか、見たいのか?」

「そんな訳ないでしょ!孝宏のバカ。いい加減昨日の事教えてよ。思い出せないんだから。」

「…聞いたら後悔するかも知れないぞ?」

「……。」

「優華大胆だったからな~♪バンバン俺を悩殺するし、どうしようかと思ったんだぜ。」

「……ぅう。あたし、何をしたの?」

「優華さ、寝てしまう前にペナルティやったの思い出したか。」

途端に赤い顔を、完熟トマトみたいに更に赤くして両手で顔を隠す。
可愛くて愛しくて思わずぎゅうっと抱きしめてしまう。

「もう、離れなくていいんだよ優華。これからはずっと一緒に暮らすんだ。」

「孝宏…?」

「おじさんとおばさんに話したよ。優華と一緒に暮らせるように頼んだんだ。」

「ウソ…。」

「ホント。だから今、腕の中で寝てるんだけど?」


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