【長編】FOUR SEASONS
「あれは絶対におばさんの陰謀だぜ。
でもおかげでこうしていられるから、俺としては結果オーライなんだけど。
…優華は俺と一緒に暮らしたくない?」

「暮らしたいに決まっているでしょ?
もう絶対に離れないって約束したじゃない。」

そう言って俺の腕に真っ白な腕を絡めてくる。

母親たちの陰謀とわかっても、頬を染めつつも嬉しそうに微笑む彼女を見ると、ハメられたままでも良いかと思ってしまうから現金だと思う。

昨夜の地獄もこの時間が一瞬で忘れさせてくれるから不思議だ。

柔らかい身体を抱きしめ、ゆっくりと唇を重ねて、何度もその甘さを堪能する。

いつも以上にその唇が甘く感じるのは、昨夜の苦痛を乗り越えた故の事なのかもしれない。

「もう…離さないからな。俺から逃げられると思うなよ…。」

白い首筋へと唇を移動しながら囁くと優華が甘い溜息を漏らす。

そう、もう我慢しないから…。覚悟してくれよ。


甘い吐息に誘われるように、彼女を抱きしめた。



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