【長編】FOUR SEASONS
こうして俺の隣りで当たり前のように笑う優華に、もしもあの時再会していなかったら俺はどうなっていたんだろう。

初めて共に迎えた朝、女神が降臨したと感じたのは決して間違いでは無く、優華は俺にとって救いであり、全ての幸せの核となる存在となった。

再会のあの日から優華の笑顔が全ての始まりで、俺の心を支えた全てだった。


そしてそれは今も変わらない。


右京を左の腕に抱き、右手は優華を引き寄せる。

軽く唇を重ねると右京が横から優華の頬にキスをする。

その仕草が可愛くて、二人で右京の左右の頬に同時にキスをすると、天使の笑みで嬉しそうに笑う。

穏やかな時間がゆっくりと流れていく。


女神と天使に囲まれたこの幸福な時間が、永遠であるようにと望まずにはいられない。



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