【長編】FOUR SEASONS
きっとお前の隣にふさわしい男になるよ。

そのときはお前に白いバラの花を贈ろう

いつだったか誰かが教えてくれた花言葉
【私はあなたに相応しい】
いつの日かきっと、優華の傍に立つただ一人の男になりたいから。

胸を張ってその言葉を伝えられるようになるために …

そのときまでは…
俺は自分の気持ちを閉じ込めよう。

桜色の雨が降りしきる中

優華の姿が陽炎のようにおぼろげに視界から消えてゆく

再会してからまだ一度も俺に向けられた事のない、明るい心からの笑顔

それを取り戻す為なら俺は何でもしよう。

俺は視界か消えた優華の幻影を見つめながら心に誓った。


幼い頃と同じ輝くばかりの優華の笑顔


それを取り戻す為なら俺は何でもしよう。


優華…お前の笑顔が見たいよ



++桜色の雨 Fin++

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