【長編】FOUR SEASONS
校内でもいたるところで先輩の視線を感じる。
あたしが何かトラブルに巻き込まれていないか見守っている視線は、始めこそ照れくさかったけれど、今はむしろその視線が心地いい。
くすぐったいような、嬉しいような。心があったかくなる感じがする。
孝宏先輩はあの事件に凄く責任を感じているみたいで、だからきっとこんなに優しくしてくれるんだと思う。
そう、先輩はとても優しい。
あれから、先輩は毎日あたしに電話をかけてくれる。
誰かに何かされなかったかとか…
嫌な事は無かったかとか…
毎日、必ず心配そうに聞いてくる。
この胸の痛みは、先輩の優しさに心が揺らいでいるだけだと思う。
あたしはもう平気だと、何度言っても先輩は納得してくれなくて、時折苦しそうな顔であたしを見ていることがある。
あたし、先輩にそんな顔して欲しくないのに・・・・。
先輩の笑顔を見たいのに・・・・。
あたしが何かトラブルに巻き込まれていないか見守っている視線は、始めこそ照れくさかったけれど、今はむしろその視線が心地いい。
くすぐったいような、嬉しいような。心があったかくなる感じがする。
孝宏先輩はあの事件に凄く責任を感じているみたいで、だからきっとこんなに優しくしてくれるんだと思う。
そう、先輩はとても優しい。
あれから、先輩は毎日あたしに電話をかけてくれる。
誰かに何かされなかったかとか…
嫌な事は無かったかとか…
毎日、必ず心配そうに聞いてくる。
この胸の痛みは、先輩の優しさに心が揺らいでいるだけだと思う。
あたしはもう平気だと、何度言っても先輩は納得してくれなくて、時折苦しそうな顔であたしを見ていることがある。
あたし、先輩にそんな顔して欲しくないのに・・・・。
先輩の笑顔を見たいのに・・・・。