【長編】FOUR SEASONS
「…まさか、優華。先輩に一目惚れなんてしてないよね?」
「しっ、しないわよ!何言ってんの?ただ、昨日噂していた先輩に急に声をかけられたから驚いただけよ」
麻里亜は、ふうんと言いながらあたしを頭からつま先まで嘗め回すようにいやな目線で流し見る。
「何だか優華が凄く色っぽく見えたからさ。恋にでも落ちたのかと思って…」
「はあ? 恋って誰が?」
「優華がだってば。」
「誰と?」
「沖崎先輩に決まってるでしょうが」
「!!!はあぁっ? ありえないって!!」
「だって男の子に興味の無い優華がさっきから上の空で、校門を出る時もあの場所から離れ難そうだったし…。」
…うっ、それは認めるけど。
でも、恋とかそんなんじゃない。
だってあたしには好きな人がいるんだもん。
「しっ、しないわよ!何言ってんの?ただ、昨日噂していた先輩に急に声をかけられたから驚いただけよ」
麻里亜は、ふうんと言いながらあたしを頭からつま先まで嘗め回すようにいやな目線で流し見る。
「何だか優華が凄く色っぽく見えたからさ。恋にでも落ちたのかと思って…」
「はあ? 恋って誰が?」
「優華がだってば。」
「誰と?」
「沖崎先輩に決まってるでしょうが」
「!!!はあぁっ? ありえないって!!」
「だって男の子に興味の無い優華がさっきから上の空で、校門を出る時もあの場所から離れ難そうだったし…。」
…うっ、それは認めるけど。
でも、恋とかそんなんじゃない。
だってあたしには好きな人がいるんだもん。