【長編】FOUR SEASONS
Summer キス
ピンポ~ン♪
呼び鈴を鳴らす
は~い。とインターフォン越しに聞こえる軽やかな声
程なくドアがガチャリと開けられる。
…………っつ!
ドアを開けた優華に一瞬息を呑んだ。
優華は濃紺に紫の桔梗をあしらった浴衣に身を包んで立っていた。
肩にはまだ届かないが、随分と長くなった髪を一つに纏め、夏らしい涼し気な素材の髪飾りで留めてる。
薄いピンクの口紅をつけた口元が、にっこり♪と効果音が聞こえそうな笑顔で俺を迎えてくれた。
……マジで可愛い。
俺、こんな可愛い優華を連れて歩くのか?
自制…利くだろうか?
理性…崩壊しないだろうか?
優華が下駄を手に取り、鼻緒を少し引っ張りながら馴染ませる様子を、ぼんやり見つめながら自分に問い掛ける。
下駄を履き足に馴染ませると、優華はまるで花が綻ぶような笑顔で俺を見つめ、『行きましょうか?』と言った。
それはもう、俺を悩殺する位の艶(あで)やかな笑顔で。
あれだけ嫌がっていた事だが、今回ばかりは麻里亜が同伴のほうが良かったんじゃないかという思いが脳裏を掠める。
優華の笑顔、さりげない仕草、鈴を転がすような笑い声、どれを取ってみても、すっげ~可愛い。
いいのか?
こんな可愛い優華を人目に曝したりして?
絶対に逸れない様にしないと、いつナンパとかされるかわからねぇぞコレ?
呼び鈴を鳴らす
は~い。とインターフォン越しに聞こえる軽やかな声
程なくドアがガチャリと開けられる。
…………っつ!
ドアを開けた優華に一瞬息を呑んだ。
優華は濃紺に紫の桔梗をあしらった浴衣に身を包んで立っていた。
肩にはまだ届かないが、随分と長くなった髪を一つに纏め、夏らしい涼し気な素材の髪飾りで留めてる。
薄いピンクの口紅をつけた口元が、にっこり♪と効果音が聞こえそうな笑顔で俺を迎えてくれた。
……マジで可愛い。
俺、こんな可愛い優華を連れて歩くのか?
自制…利くだろうか?
理性…崩壊しないだろうか?
優華が下駄を手に取り、鼻緒を少し引っ張りながら馴染ませる様子を、ぼんやり見つめながら自分に問い掛ける。
下駄を履き足に馴染ませると、優華はまるで花が綻ぶような笑顔で俺を見つめ、『行きましょうか?』と言った。
それはもう、俺を悩殺する位の艶(あで)やかな笑顔で。
あれだけ嫌がっていた事だが、今回ばかりは麻里亜が同伴のほうが良かったんじゃないかという思いが脳裏を掠める。
優華の笑顔、さりげない仕草、鈴を転がすような笑い声、どれを取ってみても、すっげ~可愛い。
いいのか?
こんな可愛い優華を人目に曝したりして?
絶対に逸れない様にしないと、いつナンパとかされるかわからねぇぞコレ?