【長編】FOUR SEASONS
照れる仕草が可愛くて、思わず頬が緩んでしまうのを止められない。

多分俺は凄く優しい顔をしていたんだと思う。

「孝宏先輩、今日は何か良い事でもあったんですか? すごく嬉しそうですね?」

これには思わず声を出して笑ってしまった。

…ったく、全然わかっちゃいねぇのな?

「だってさ、こんなに可愛くて色っぽい優華と手を繋いで祭りだぜ?
そりゃ機嫌も良くなるさ。抱きしめてキスしたくなるね」

「なっ? 何言ってるんですかっ! 冗談はやめてください」

ウィンクして冗談めかして言っただけで、優華は頬を染めてって慌てふためいている。
ああもう、可愛いったらねぇよ。

つーか、これって俺、自分で墓穴掘ってるよな、絶対。


…これで実は本気だ言ったんだ…なんて言ったら


…優華はどう答えるんだろう?



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