【長編】FOUR SEASONS

接点なんてないあのふたりが、なんであの日一緒にいたのか。

麻里亜の彼というのが本当にあの人なのか。

俺たちは気になって仕方がなかった。

麻里亜を案ずる優華の為ということもあるが、俺はあの人が誠実な人だと思っているだけに、真実を知りたい気持ちが強い。

俺たちはあのキスから特に進展したわけでも、告白したわけでもない。

俺たちの心がこんなにも近くなったのは、あのふたりのおかげだといっても良いだろう。
やっぱりあの人には何から何まで感謝しないといけないのかもしれない。

あの日からもう２ヶ月になる。


優華に告白…


そろそろいいだろうか？


夏の間に俺は優華に恥ずかしくない男になれただろうか？