十字架は胸の中に・・・

 あなたのくれる安息の日々は私を勇気づけてくれる。


 だから苦悩の道を行こうが、私は負けはしない。


 安寧の内に隠れた精神の死にも逆らって見せよう。



 表から門の音がした。


 私は立ち上がり、外を伺うように、重い玄関のドアをうすく開けた。


「おかえりなさい、……今日は早かったのね」
 

 血の気のひいた私の頬は歪んでいたろうか。


  

                                     了


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