The Lovable Girl
昔から、ことりは凄くわかりやすかった。
そうゆうのが疎い俺でさえ、ことりの俺に対する気持ちは、痛いほど感じる。
『…あ!』
けど、ことりの気持ちを知っていたって、俺はどうすることもできない。
だって、俺はことりを好きじゃないから。
見てみぬふりをすることしか、できないんだ。
『……。』
…見つけた。
ピンクのラメが入った、女の子らしいシャーペン。
きっと、これが例のものだろう。