The Lovable Girl
まぁ、キャーキャー喜んでほしいわけでも、お祭り騒ぎしてほしいわけでもないから、別にそれでいいんだけど。
息子が受験受かった時ぐらいは、もっと騒いでもいいんじゃないのか??
『……。』
これ以上なにも反応がないとわかった俺は、テレビの前のソファーに向かう。
せっかく受験が終わったんだ。
テレビでも、ゆっくりと楽しむとしよう。
「…あー、仁。」
しばらくの間テレビを見ていたら、ふいに母さんに名前を呼ばれる。