駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





神田が気絶するまで続けるつもりだったが邪魔が入った。




「栗塚ー、面会だとよ」



面会?
誰だ…と思い、
警視庁の入り口まで行く



そこで見えたのは長い綺麗な黒髪、スーツを着た女性




振り返らなくともわかる。




軽くため息をついて踵を返した。




「ちょーっとちょちょちょ…何逃げてんですか栗塚さん!!」




スーツの裾を握りしめてきた。




「…夏梨名ちゃん、何か用か」




聞かなくともわかる。




「何だとはご挨拶ですね。説明していただきます!!」



「警察には守秘義務と言うものが…」



「今更何を……逃げない!!」




腕を絡め取られ逃がさんばかりに力を入れてくる夏梨名ちゃん




容赦ないなこの子




「説明してくれるまで逃がしませんからね!!」



本当に逃がしてくれない。




こうなると駄目だから俺が折れた




「わかった。話すよ。外行こう」




夏梨名ちゃんを連れて人通りの少ない場所で話す。




信用してないのか夏梨名ちゃんは手を離さない。



「…で、何が知りたいの?」



「全部。何でいきなり関わるななんですか!何かわかったんですよね!?どうして私に何も教えてくれないんですか!?」




あぁ、本気で怒ってるな



だがこっちも素直に引くワケにはいかない。











< 11 / 120 >

この作品をシェア

pagetop