駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
神田が気絶するまで続けるつもりだったが邪魔が入った。
「栗塚ー、面会だとよ」
面会?
誰だ…と思い、
警視庁の入り口まで行く
そこで見えたのは長い綺麗な黒髪、スーツを着た女性
振り返らなくともわかる。
軽くため息をついて踵を返した。
「ちょーっとちょちょちょ…何逃げてんですか栗塚さん!!」
スーツの裾を握りしめてきた。
「…夏梨名ちゃん、何か用か」
聞かなくともわかる。
「何だとはご挨拶ですね。説明していただきます!!」
「警察には守秘義務と言うものが…」
「今更何を……逃げない!!」
腕を絡め取られ逃がさんばかりに力を入れてくる夏梨名ちゃん
容赦ないなこの子
「説明してくれるまで逃がしませんからね!!」
本当に逃がしてくれない。
こうなると駄目だから俺が折れた
「わかった。話すよ。外行こう」
夏梨名ちゃんを連れて人通りの少ない場所で話す。
信用してないのか夏梨名ちゃんは手を離さない。
「…で、何が知りたいの?」
「全部。何でいきなり関わるななんですか!何かわかったんですよね!?どうして私に何も教えてくれないんですか!?」
あぁ、本気で怒ってるな
だがこっちも素直に引くワケにはいかない。