駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
私は彼の灰色の瞳を見て、ふわりと笑う。
「気にしないで下さい。私にも無防備な所があったせいですし……」
「‥でも、」
「しつこい」
ペチッ、と栗塚さんの頬を軽くはたく。
栗塚さんは少し驚いてた。
まぁ、殆どわからない程度の変化だけど
「これで充分♪」
にっこり、と笑って言った私
「かなわないなぁ……わかったよ。もう何も言わない。」
「よろしい」
なんて、私が言ってお互い目を合わせて笑ったり、
「でも、」
笑いあってたと思ったらいきなり栗塚さんが黒い笑顔をこちらに向けた。
ぁ、なんか嫌な予感……
「俺、危機感持てって言ったよね?“何回も”」
はぃ……出会った当初から仰っていましたね……
「お仕置き、かな。コレは」
ヒィッ!!
無表情で頭ぐりぐり!?
それとも無表情でデコピン!?
はたまた無表情でお説教!?
うっわ、
どれにせよ無表情は怖い!!
「じゃ、ひとまず歯食いしばって?殴るから」
「なぁっ!!」
まさかのー!?
てゆーか、あぁもう!!栗塚さん手をグーにしてスタンバってらっしゃる!!
あぁ、もう!!
覚悟決めろ月詠!!
私は歯を食いしばって目まで思いっくそ瞑った。
来るなら来い!!
栗塚さんの気配がグッと近くなった。
………!!