駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
パチパチと拍手する今岡
『あれ?面白くなかったー?』
大げさに首を傾げる。
コイツ……
『…自分の父親まで殺したのか』
『ん?うん!!』
狂ってる
肉親を殺しどうしてそこまで無邪気に笑える?
まるで新しいオモチャを見つけたように
飽きたら捨てる
俺はこの時、
背筋に今まで走った事のない悪寒がした。
人間を怖い。
そう思うのは初めてだ。
『…で?それを俺に言ってどうしてほしいんだ?事件は時効、当時のお前は子供だから少年法で守られる。』
捕まえたくとも捕まえられない。
時効が成立していなければ。
『べっつにー?ただの昔話だもん!それに今の僕は犯罪計画を“売ってる”だけ。犯罪をしてるわけじゃないから捕まえられないよ♪成長した僕は人殺しはしないの!』
なんてヤツだ。
『じゃあ、話は終わりか?』
『クスッ♪うん、そーだよ!!』
車に乗り込もうとする。
『あ、ピーエスゥ!!その息子はわかったらしいよ♪何が足りないのかね!!』
動きを止め、
今岡の方を向く。
『…何だったんだ……?』
もったいぶるように、クスリと口角を上げる今岡