駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





パチパチと拍手する今岡



『あれ?面白くなかったー?』




大げさに首を傾げる。




コイツ……




『…自分の父親まで殺したのか』



『ん?うん!!』




狂ってる




肉親を殺しどうしてそこまで無邪気に笑える?




まるで新しいオモチャを見つけたように




飽きたら捨てる




俺はこの時、
背筋に今まで走った事のない悪寒がした。




人間を怖い。




そう思うのは初めてだ。



『…で?それを俺に言ってどうしてほしいんだ?事件は時効、当時のお前は子供だから少年法で守られる。』




捕まえたくとも捕まえられない。




時効が成立していなければ。




『べっつにー?ただの昔話だもん!それに今の僕は犯罪計画を“売ってる”だけ。犯罪をしてるわけじゃないから捕まえられないよ♪成長した僕は人殺しはしないの!』




なんてヤツだ。




『じゃあ、話は終わりか?』



『クスッ♪うん、そーだよ!!』




車に乗り込もうとする。



『あ、ピーエスゥ!!その息子はわかったらしいよ♪何が足りないのかね!!』




動きを止め、
今岡の方を向く。




『…何だったんだ……?』




もったいぶるように、クスリと口角を上げる今岡










< 20 / 120 >

この作品をシェア

pagetop