駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
夏梨名ちゃんを、殺そうと、恨んで、
今岡に、犯罪計画を売ってほしいと
頼んだ奴がいるのか…?
今岡は何も言わない。
ただ口角を上げて楽しそうに笑うだけだ。
だが、
それだけで充分だ。
『誰だ…?』
『言えないよぉ♪プライバシーの侵害、だよ☆』
『ふざけんなよ…?』
ーガッ
今岡の胸倉を掴む。
俺の方が身長が高いせいか、今岡の身体が少し浮く。
それでも今岡は笑うだけ
本当に鼻につく。
『僕は自分の仕事をするだけだよ。…でも、僕の邪魔をしたら許さない♪』
『………』
今岡を睨む。
人の声が聞こえてきた。
『………』
今岡の胸倉を掴んでいた手を離す。
『じゃあね♪
栗塚サン☆』
そう言って、
今岡は闇に消えていった。