駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
んなことどうでもいい!
†side:月詠†
ーガチャ…
自分の家に着き、
テーブルに顔を埋める。
どれくらい経ったのか、
次に顔を上げて窓を見たら外は真っ暗だった。
着替えもしないで……
携帯を開けばメールが二件
一件は編集長から
警視庁に行った後、会社に行ったけど元気のなかった私に心配したのか編集長が定時前に帰らせてくれた。
『大丈夫か?ゆっくり休め』
そう書かれたメールに『大丈夫です』と返信しておく。
もう一件はしぃ
『栗塚さんとはちゃんと話せたの?』
…心配してくれてたんだ
『一応話したよ。詳しい事はまた今度』
そう打って送った。
携帯をテーブルに置き、部屋着に着替える。
Yシャツから、煙草の香りが香った。
「………ッ……」
私は、馬鹿だ。
わかってた。
守られてたのは
今までは、栗塚さんがいたから出来た事
危険な事、ムチャな事は今までもしてきた。
それでも、今こうしてここに生きてられるのは、栗塚さんがいたからだ。
あの人がいなければ、私は記事なんて書けなかった。
それなのに、
あの人の優しさに甘えて、私は本当に最低だ。
いつも無表情で、口数も少ないけれど、
あの人の言葉にはいつも優しさが籠もっていて
だけど、