駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





ヴーヴー




ービクッ……




不意にテーブルに置いた携帯が鳴る。




「…もしも…」



『泣いてるのかい?』




えー……?




合成音声




番号、
見てなかった。




コイツ、
あの勘違い野郎だ!!




こんな時に……!!
ウゼェ




しかも“別れろ”の一言じゃない。




ちょうどいい。
はっきり言ってやろう。



「あの!いい加減にしてくれませんか?何を勘違いしてるか知りませんが私はアンタの好きな女じゃ……」



『勘違いじゃないよ。あの刑事と付き合ってるんだろう?』




は?




勘違いじゃない?
付き合ってる?
誰っつった?
刑事?




って……




神田?




いやいやいや!!
ないだろ!ないな!
うん、ない!




じゃあ……




「栗塚、さん……?」




電話越しに聞こえる微かな笑い声











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