駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
「…ま、こんな時間だし、とりあえず中入って」
「はーい♪お邪魔します!!」
「お邪魔しま……」
「神田は帰れ」
ーバタン
夏梨名ちゃんだけ中に入れて神田がドアにぶつかる
反省な
何か言ってたが全無視
「散らかってるけど……」
「いや、散らかってるっつーか物がないっつーか生活感なさすぎませんかこの部屋」
…確かにウチには物が少ない
でも生けてけるし……あんま問題ない
夏梨名ちゃんをリビングに通してソファに座らせた。
俺はキッチンに行ってコーヒーを煎れる
「はい」
「あ、どうも」
生憎、俺はブラック派だからミルクは家にない。
だから砂糖を持ってきて夏梨名ちゃんに渡した。
「…で、何しにきたの」
「神田から聞きました。…私、狙われてるんですよね……」
やっぱり話したか
俺は小さく溜め息をついた。
「…でも、神田も詳しくは聞いてないみたいで、…だから、教えてくれませんか?私が、誰に狙われているのか」
「…言えない」
コーヒーを一口含む。
「…どうして、ですか?」
「聞いたら不安になるだろ?」
今岡の事、
何度も犯罪を犯してきた奴だ。