駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
そのままフリーズの栗塚さん
こっちを振り向く
「…どういう事?」
どうもこうも
神田から狙われていると聞いて、ストーカー野郎の事もあって、
自分の家に帰るのは少し不安だったし……
それにわざわざ私の事で手を煩わせる訳にもいかないし、
尾行するならいっそどっちかの家にいた方が安全かなと思った。
ストーカーの事は除いてそう話せば
「…いつまで?」
「とりあえず事件が解決するまで?」
「……マジ?」
「マジ」
そう言ったら栗塚さんが大きく溜め息をついた。
「…赤川さん家とか神田ん家の選択肢はなかったの?」
しぃん家は5人家族だしー‥心配とかあまりかけたくないしー‥
神田ん家はなんか精神的にヤだしー‥
「それに栗塚さん家なら安全だし♪♪」
名・案!!
「…別の意味で危ないから……」
また栗塚さんが大きく溜め息をついた。
その後決心したようにこっちを振り向いた。
「…とりあえず、風呂でも入ってきな……」
そういやまだスーツのままだった。
「はーい♪」
神田に持たせてきたカバンの中身は数日の着替えとか
お風呂に向かう時に栗塚さんが何か言ってたけどよく聞こえなかった。
「…信用がありすぎんのも困りもんだな……」