駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





お風呂をいただき、髪をバレッタで留め
パジャマ代わりのラクな格好に着替えてからリビングに行く




「栗塚さーんお風呂どうも……ってアラ?」




いないよー
どこ行って……




ヴーヴー




あ、携帯私のだ。




「もしも……」



『どういう事?』




携帯に出たのはあの気味の悪い合成音声




『どうして栗塚の家にいるの?』



「!なんで知って……」



まさか、
ずっと見られてたの?




『今日は泊まるの?ダメだよ。すぐ帰ってきて』



……ぃゃ、
怖い……!!




「夏梨名ちゃん?どうしたの?」




ブツッ……ツーツー




栗塚さんが来た瞬間に電話が切れた。




何も言わず、携帯を握り締める私を栗塚さんが近づいてきた。




「…!どうした?何をそんなに青い顔を……」



「…………」




栗塚さんに携帯を渡す。



栗塚さんは受けとり、二、三度操作して画面を見た栗塚さん




「…コイツ、随分連絡してくるみたいだな。登録してないみたいだけど、誰?」



「…知りません」



「知らない?どういう事?」




私は話した。




いつから掛かってくるようになったのか




私の写真を大量に送りつけてきたこと




合成音声らしき声だということ




相手が、栗塚さんの事を知って、私との関係を疑っているということ











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