駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~





「‥そうか……典型的なストーカーだな」



「はい……」




全て話し終わる。




「他には?部屋に入られた形跡とか盗聴されてたとか」



「部屋には入られてないと思います。…盗聴まではわからないです…」



「そっか……」




大丈夫。




すぐに諦める。
今まで目立った行動なんかなかったもん……




平気よ。
大丈夫、大丈夫ー‥




「安心しな‥とりあえずは明日署に被害届出しといてやるから」




ポン、と私の頭を優しく撫でた栗塚さん




癖、なのかな……
よく頭撫でられるけど……




ハッ!!
もしかして子供扱いされてる!?




「流石にこの年ではナイですよ!!」



「被害届が?」




あ、いや違う!!
なんか違った!!




アワアワとしてると栗塚さんがその様子にふ、と笑った。




‥ドキ、ンー‥




れ?




今の、何……




「じゃー寝ようか?」



「あ、は、ははい!!」



なんか笑ったみたいになったぞ!!




そのまま2人で突っ立ってた。




……?




「寝ないの?」



「寝ますよ?栗塚さんこそ」




ん?




チーーン




「夏梨名ちゃんベット使いなよ。寝室片付けてきたから」




だからさっきいなかったんだ。




「え、いいですよ。私ならソファで寝ます。」




そう言ったら栗塚さんの眉間にシワがよった。




え、なんかマズいのか?



「何言ってんの、仮にも女性をそんな所で寝かせらんないでしょ」




俺がソファで寝るから、と栗塚さんが言う。




「それこそ何言ってんですか。明日も仕事なんですからゆっくり寝て下さい。」



「結構です。それを言うなら夏梨名ちゃんこそ仕事でしょ。」




私はいいんです。
って言ったらデコピンされた。











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